第3回 保育園は“預ける場所”ではなく“パートナー”

保育園は預ける場ではなく働く親を支えるパートナーであることを示すイメージ復職初期の不安や子どもの朝泣き先生のサポートの重要性を伝える

——ワーママ救われた瞬間ベスト5入りの話

こんにちは、「働く女性のキャリア伴走係」の成瀬まいです。
今日は、私が復職直後にガチで救われた話をします。

🌞朝の「泣く子ども vs 無言で限界の親」戦争

復職して間もない頃、うちの子は毎朝泣いていました。

泣き方にも種類があって、

  • ① 小鳥型:「ピエッ…(弱)」
  • ② アザラシ型:「ギャオオォン(中)」
  • ③ テレアポお断り型:「やめてくださぁぁい!!(強)」

このうち、③の日は私も半泣き。
「え、これ私、働いていいの?保育園の門の前で人生の意味を問う朝って何?」
って本気で思うやつ。

そんなある日、担任の先生がこう言いました。

「大丈夫ですよ、泣いてても預けてください。
〇〇ちゃん、ママがいなくなると3分で“通常モード”に戻ります😊」

その瞬間、私のメンタルも3分で回復した。

先生、あなたが一番すごい。
世界のジョブディスクリプションに“朝の修羅場処理力”って追加したい。

そしてこのとき、ふと気づいたんです。
「あ、これって“私ひとりでの子育てじゃないんだ」と。

👀【1】保育士さんは“もう一人の観察者”。家庭では見えない子ども像が出てくる

保育園に行くと、子どもって別の人格を出します。

家では「ママ〜〜〜(巻き付き)」なのに、

園では
「はい、どうぞ(譲る)」
「あのね先生聞いて(コミュ力爆発)」
してたりする。

担任の先生に言われた言葉でびっくりしたことランキング第1位はコレ👇

「〇〇ちゃんは、人が困ってるとブロックを持っていく“優しさの塊”タイプですよ」

いや、うちの子、家では床にねそべってプリン人質に取るタイプですが??(※成瀬家 調べ)

でも、その“家では見えない顔”を知れるって、本当にありがたい。
親の視点×先生の視点=子どもの立体像

そして実はこれ、子どもにとっても成長のチャンス
家庭と園の2つの環境を往復することで、外の世界での“もう一つの自分”を自然に育てているんです。

🛟【2】保育園は「生活のバッファ」。仕事と家の衝突を吸収してくれる

復職すると、家庭×仕事が毎日ぶつかる。
その衝突を吸収してくれるのが保育園。

私が「保育園チーム最強」と思う瞬間はこのへん👇

  • ✔ 朝の引き継ぎがうまい
    「昨日はよく寝ました」「今日は甘えん坊です」の一言で伝わる。
    先生はその情報で、どう過ごせば安定するかを瞬時に考えてくれる。
  • ✔ お迎え遅れそうな時に優しい
    「大丈夫ですよ、気をつけてゆっくり来てくださいね」
    の一言で泣ける。仕事のミスより、この言葉のほうが刺さる。
  • ✔ 子どもの成長を家より先に発見する
    新しい言葉、新しい遊び方、新しい友達。
    ぜんぶ先に知ってるのが先生。
    ちょっと悔しいけど、子どもの世界が広がってる証拠なんですよね。

😭【3】“泣く→預ける→3分でケロッ”のメカニズムを理解してるのは先生だけ

親が罪悪感MAXになるのは、この瞬間。

玄関で泣き叫ぶ子どもを置いていく自分。

でも、これは子どもの仕様です。

  • ママの姿が見える → 不安モード
  • ママが見えなくなる → 環境適応モード ON
「泣くのは環境切り替えのサインです。
不安じゃなくて、むしろ“順調”です!」

この言葉を冷蔵庫に貼りたい。

そしてもう一つ大事なのは、
泣きながらも、子どもはちゃんと“育ちのスイッチ”を入れているということ。
親にはできない“切り替えの支援”をしてくれるのも、保育士さんというパートナー。

✏️【4】コミュニケーションは“長文より正確”。100点取らなくていい

保育園とのやりとり、最初は妙に緊張しません?

「連絡帳しっかり書かねば」
「丁寧な親でいなければ」

でも、私は第2子で悟りました。

人は長文を読むと疲れる。先生も人。

だから私はこんな感じでいってました。

  • 「鼻水なし・元気」 → これで十分
  • 「昨夜は21時寝」 → 情報は正確に
  • 行事は“いける年だけ全力”、無理な年は“潔く欠席”
  • 写真は奇跡の1枚が撮れれば勝ち(保育士さんのおかげ)

“ちゃんとしなきゃ”を手放すとラクになる。
保育園と等身大でつながると、子育ての負荷が半分になる。

🏡【5】保育園の存在が、働く親の「心のセーフティネット」になる

私がある時期から仕事を続けられた理由は、実は…

家でもなく、
会社でもなく、
保育園が“生活の真ん中”にいたから。

朝泣いても預かってくれる。
その日の様子を丁寧に教えてくれる。
家の悩みにそっと寄り添ってくれる。
子どもに“家庭とは別の安心できる場所”をつくってくれる。

保育園って、すごい。
もうね、生活の潤滑油です。(しかも毎日新鮮)

そして何より——
子どもが「自分の居場所を2つ持っている」って、とても幸福度が高い。

親が全力でいられない日があっても、
園で楽しく過ごしていれば、それだけで救われる。

🌼まとめ:保育園は“味方”。あなたのチームは増えている

復職初期は、
「預ける罪悪感」×「仕事の焦り」×「家事の渋滞」
でメンタルが蒸発しがち。

でも、思い出してください。

保育園は敵じゃなくて、チームメイト。
あなたの生活を一緒に運営する“共同管理会社”。


泣いても。
ぐずっても。
仕事で遅れても。
あなたはちゃんとやってる。

そして、子どももちゃんと育ってる。
保育園と“チームを組めている”時点で👍

—―ワーママは一人で戦ってるんじゃない。
保育園という最強の味方が、すでにあなたの横にいます。

🧭 保育園を“味方にする”ための5つのコツ

最後に、私が復職してから気づいた
「保育園をうまく活用するためのコツ」をまとめておきます。
どれも、明日からできて、メンタルがすごく楽になるやつです。

  • ① 朝の情報は“短く・正確に”で十分
    「鼻水なし・元気」「昨夜21時寝た」など、伝わればOK。
    長文は必要なし。先生も一瞬で状況をつかんでくれます。
  • ② お迎えが遅れそうな時は、早めに一言だけ
    「5分遅れます!」で充分。
    保育園は“社会で働く親”の味方です。罪悪感は不要。
  • ③ 家での様子を“時々だけ”共有しておく
    「最近こんな遊び好きです」程度でOK。
    ちょっとした共有が、先生の対応力をぐっと上げてくれます。
  • ④ “できていない自分”を見せても大丈夫
    メイク崩れてても、洗濯物が山でも、朝泣いてても、問題なし。
    先生はプロであり、味方であり、“ジャッジしない人”です。
  • ⑤ たまにでも「ありがとう」を伝える
    ガチで効果が大きい。
    「今日助かりました」だけで、園との関係がぐっと柔らかくなります。

保育園は、子どもにとっての第二の居場所であり、
親にとっては“生活のセーフティネット”です。

上手に頼って、うまくチームを組んでいきましょう。
ワーママは一人じゃない。あなたのすぐそばに、強い味方がいます。

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投稿者アバター
成瀬 まい(women_editor)
キャリア支援の実務に10年以上携わり、転職支援・キャリア相談・女性の働き方の課題に向き合ってきました。一児のワーキングマザーとして、妊娠・復職・保活・時短勤務など、女性が直面しやすいキャリアの壁も自身で経験。丁寧な対話で思考を整理し、無理なく続けられるキャリア設計と選択肢の提示を大切にしています。

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