第2回 最初の3カ月は“リハビリ期間” 30・60・90日の整え方

育休明けママの復職リスタート第2回最初の3カ月をリハビリ期間として仕事と家庭を無理なく整える方法と笑って前向きに乗り越えるコツを紹介

——復職初期の“生活が回らない問題”を仕組みで解消するステップ

「朝だけで一日分、働いた気がする」

復職初日。
子どもの着替え・連絡帳・自分のPCとお弁当。
全部を抱えて家を出た時点で、もうすでに達成感。

「え、もう今日の仕事、終わってない?」

そう、復職直後の朝は、もはやフルマラソン。
会社に着いた瞬間にはHP(体力)が赤ゲージです。

しかも久々にスーツを着てみたら、
「なんか似合わなくなってる気がする…」という謎の違和感までセット。

大丈夫です、それ全員通過点。
育休明けの3カ月は、焦らず整える“リハビリ期間”です。

🗓【1〜30日目】「とりあえず回った」なら💮たいへんよくできました!

最初の1カ月は、「生活がなんとか回った」だけで100点満点です。

保育園に送れた。
会社に行けた。
お迎えに間に合った。

この3つが揃えば、もうハナマルです。💯✨

私はある朝、鏡を見て「なんか今日、顔が平たいな…」と思いながら出勤。
途中で気づきました。——ファンデどころか、チークも眉も何もしてない。

昼休みにトイレで鏡を見たら、そこには“立体感ゼロの私”
同僚に「今日、すごく落ち着いた顔してるね」と言われ、
「いや、ただのすっぴんです😂」

……せめて眉毛くらい、描いてくればよかった。

でも、それも復職あるある。
朝に10分メイクできたら、それはもう国家資格級の段取り力

ちなみに私は、当社代表の友人の如月蓮さんが紹介していた
「10分で完成するメイク動画」をよく観ています。
(▶ YouTubeはこちら

あのテンポ感と手際のよさを朝に見ると、
「よし、私もいける気がする!」とちょっと元気になります。
忙しい朝の味方って、意外とこういう“気分が上がる存在”かもしれませんね。

「今日も人間らしく出社できた」だけで十分。
それが復職1カ月目のゴールです。

🗓【31〜60日目】“根性”ではなく“仕組み”で回す

2カ月目になると、少し慣れてきます。
でも、体はまだ本調子じゃない。

この時期に必要なのは「気合」ではなく、「仕組み化」です。

私のおすすめはこんな感じ👇

・朝の支度を“前夜セット”にする(翌朝5分短縮)
・献立を「月曜:カレー/火曜:パスタ/水曜:冷凍庫の日」で固定
・家事は「分担」より「担当制」で明文化(“手伝う”をやめる)
・LINEは「お迎えOK?」「風呂お願い」など、絵文字テンプレ化🤣

根性は消耗品。
仕組みは再利用できます。

“頑張り方”を変えるだけで、びっくりするほど楽になります。

🗓【61〜90日目】“比べない勇気”がいちばん効く

3カ月目になると、ようやくリズムができてきます。
でも同時に、周囲のママたちの動きが気になり始める時期。

「○○さん、もう残業してるって」
「□□さん、時短やめたんだって」

——はい、これが“比較の沼”です。

でもね、前提が違う人を比べても意味がないんです。
子どもの年齢、家族構成、通勤距離、サポート体制、みんなバラバラ。

私は3カ月目の頃、
「朝、子どもが泣かずに登園できた!」
——それだけで胸いっぱいになりました。

人と比べるより、“昨日の自分”と比べましょう。
あなたのペースこそが、最速のペースです。

💡整えるって、“足す”より“減らす”こと:「“やめリスト”をつくろう」

ToDoリストよりも、“やめリスト”のほうが効果絶大です。

・朝のアイロン → “乾燥モード+手でパンパン”で完了
・弁当 → 前夜の残りを“詰めるだけ”でOK
・全メール返信 → 「ありがとうございます!」テンプレで即返信

頑張るより、“やめる勇気”。
そのほうが、笑顔が続きます。

🕊まとめ:「焦らず、比べず、笑って整える」

最初の3カ月は、“戻す”期間ではなく、“整える”期間。

焦らなくて大丈夫。
比べなくて大丈夫。

そして、もし笑えない日があっても、
口角だけでも、少し上げてみる。

人の心は「意識」より「行動」に引っ張られます。
意識して変えようとするより、
小さな動きを先に変えるほうが、気持ちはあとからついてくる。

朝、深呼吸する。
コーヒーの香りを吸い込む。
「よし」と小さくつぶやく。

それだけでも、立派な“リスタート”です。

「回すだけで精一杯」なあなたへ。
ちゃんと回ってる時点で、💯です。

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成瀬 まい(women_editor)
キャリア支援の実務に10年以上携わり、転職支援・キャリア相談・女性の働き方の課題に向き合ってきました。一児のワーキングマザーとして、妊娠・復職・保活・時短勤務など、女性が直面しやすいキャリアの壁も自身で経験。丁寧な対話で思考を整理し、無理なく続けられるキャリア設計と選択肢の提示を大切にしています。

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